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続・音楽は素敵だ!!
先日の日曜日、朝6時。
いつものようにNHKBS、N響演奏会にスイッチを入れますと。。。。
第一演目。「ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌」 指揮、ジョナサン・ノット。
うーん。 いいレクイエムです。
そして、第二演目目。
えっ? なんか、かっこいいお兄さんが登場。
何? パーカッションとの協奏曲? なんかN響っぽくない。
そして、このリズムと、音色!! パーカッションなのにすごい「音色」。
N響の金管の音色もいつもと違う! なんかN響のおじさんたちがとっても楽しそう!
マルティン・グルービンガーという、パーカッショニストです。
凄い。 かっこいい。 感動。 (なんか、表現が下手ですみません)
わたしは、大学が青森県だったので、「ねぶた」の太鼓に毎年しびれていましたが、久しぶりに身体の中からリズムが湧き出る感じでした。
本当に音楽は素敵だ!!
2011-05-24 5:37 PM
音楽は素敵だ!!
先日、高橋淳さんと佐々木千里さんのコンサートを聴いてきました。
今、最高に油ののった高橋淳さんのテノール。中音の深い響きは最高でした。
アンコールで歌ってくれた「オーソレミオ」は、身体を揺さぶられるよう!!
大震災のために中止になってしまいましたが、3月に東京フィルの記念コンサートとして、「グレの歌」のライブが予定されていました。
高橋さんはヴァルデマール王で出演予定でした。
(わたしが聴きに行けたわけではありませんが)どんなに素晴らしいライブになっていたことか、残念!!
今度、高橋さんの肉声を聴けるのは、いつの日かわかりませんが、「それまで長生きしなくっちゃ!!」
わたしもカラオケをはじめ、唄うことは大好きです。
気分が落ち込んだとき(特に人間関係に悩んだとき)に、元気をくれる唄があります。
数十年前に西田敏行さんが唄っていた、「もしもピアノが弾けたなら」
阿久悠さんの作詞です。
他人に言葉でなにかを伝える難しさに、気がめいった時のわたしの持ち歌です。
被災地でも、たくさんの唄が歌われていることでしょうが、きっと、一番たくさん歌われたのは、「ふるさと」
ではないか、と思います。
「うさぎ追いしかの山。。。」
古臭いようでも、日本人の心の唄です。
2011-05-21 1:07 PM
さよなら、スーちゃん
さようなら、スーちゃん、田中好子さん。
貴女とはいわば「同時代人」。
70年代にこの日本に「青春」を生きた者同士。
わたしが20歳のときに付き合っていた男が、キャンディーズの、というより「スーちゃん」の熱狂的なファンで、当時わたしはおこがましくも、貴女に嫉妬に似た感情を抱いていたものです。
キャンディーズが「ふつうの女の子」になってからは、貴女のことは忘れていました。
貴女に再会したのは、映画「黒い雨」。
たかがアイドル、と軽く観ていたわたしは、女優としてのあなたに衝撃と感動を覚えました。
それ以来、今度はわたしが貴女のファンになりました。
乳がんとの長い闘いを続けながら、女優としての仕事を全うした貴女に勇気をもらいました。
ゆっくりと休んでください。
貴女に青春の力をもらった多くの同時代の男たちが、ほろ苦い涙を流していると思います。
おりしも、今日から被災地は雨です。
2011-04-23 8:49 AM
春の空高く、看板ができました
表通りからやや奥まっているため場所がわかりにくく、初めて来院される方にご迷惑をかけていましたが、先日、「超豪華な」看板が完成しました。
地上12mの高さですので、遠くからでも確認していただけると思います。
青い空に緑が鮮やかで、ついでに鯉のぼりなども掲げてみたくなりました。
東日本大震災から一か月、まだまだつらく悲しい日々ですが、時間は容赦なく過ぎていきます。
我が家の庭にも、福寿草が、クロッカスが無心に咲いています。
被災地 の春。
全国からいろいろな物や心が届けられるようになったとはいえ、「復興」への道は困難なことばかり。
自分になにができるのか、少しずつでも考えていきたいです。
2011-04-11 8:23 AM
心ない政治家の発言に深い怒りを覚える。
大震災の被害と原発事故で、多くの人が悲しみ、不安、苦痛にさらされている今、驚くべき発言をした政治家がいます。
石原東京都知事。
その要旨は、、、、、、「日本のアイデンティティーは我欲」「津波で我欲を洗い流せ」「震災は天罰」
というものです。
石原知事は今までも、さまざまな差別的な発言で話題になっている人ですが、今回の発言は問題が違います。
どのような世界観、価値観を持つかは自由ですが、それを明らかにする時と場というものがある。
ましてや、政治家という立場にあるひとには、相応の品性と感性が求められる。
石原知事には、政治家としての品性も、ひととして他者の悲しみを気遣うという感性もないのだ、ということがよくわかりました。
大震災が起こる前、日本の政治は曇ったコップの中で濁った水をかき回しているような状況でした。
「国民の生活が第一」という合唱ばかりが聞こえながらも、小競り合いと足の引っ張り合いにしか思えないことばかり。
マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや
昔好きだった寺山修司の歌を思い出しました。
政治家に身を捨ててくれとは言いませんが、この困難な時代にそれなりの覚悟をもって向かってほしいものです
2011-03-15 11:42 AM
今は何も届けられないけれど。
大地震と大津波という理不尽な暴力が、東北、関東地方の人々を襲って3回目の朝です。
次第に明らかになっていく被害は、「悲惨」とか「壮絶」とかいった言葉を無力にしてしまいます。
食べ物がない、水がない、燃料がない、薬がない、毛布がない、ミルクがない、おむつがない。
それらは、今ここにあるのに、届けられない。
だだ、映像をみることしかできない。
でも、今はなにも届けられないけれど、三日後には、一週間後には何かできるかもしれない。
2011-03-14 8:07 AM
健康ってなんだろう
ずっと健康でいたい、健康になりたい。
(悪い冗談で、「健康のためなら死んでもいい」。。。。)
そう願わないひとはいないはずです。
そのために、「健康診断」を受け、病院に通い、薬を飲みます。
いろいろと「健康にいいこと」を試してみます。
では、「健康」って何だろう?
そんなわかりきっているようなことを、医療従事者として、改めて考えてみました。
そんなの「病気がないこと」だろう!
と、おっしゃる方は多いと思います。
でも、(当クリニックに来られる方もそうですが)高血圧とか、糖尿病とか、コレステロールが高いとか、(中には、”がん”とか!)「病気」を持っていても、「いきいき元気」な方はたくさんいます。
その一方、いろいろ検査は「異常なし」、数字の上ではとても「健康」、でも、いつも体調が悪くて「元気がない!」方もたくさんいます。
そうしてみると、健康とは「病気と元気のバランス」ではないか、と思うのです。
病気というマイナスと元気というプラス。
その「和」が健康という全体。
そして「元気」のもととは、生きがい、仕事、家族、趣味、将来の夢、などなど。
重症の肺炎など、病気のマイナスを減らすことがとても大事な場合もあります。
血糖が少々高く、医者にうるさく食べ過ぎを注意され、でも、元気で仕事を生きがいにしたきたお父さんが、退職と同時に気力を失い、食欲もなくなり血糖が下がる、ということもあります。
この方にとっては、血糖が下がる=病気が減ることは、ちっとも健康につながらないのです。
わたしたち地域医療に携わる者は、病気を予防し、病気を治す能力はもちろん、元気を作り出す力量も持ちたいものです。
そして、「健康法」を考えるとともに、「健康観」もしっかり、築きたいと思うのです。
2011-03-08 4:35 PM
禁煙外来が好評です
値上がりの結果、タバコの販売数は3割ほど減少した、とのことですが、喫煙者数はそれほど減っていないとか。
つまり、みなさん、「減煙」に取り組んでいるということのようです。
昨年暮れより始めた当院の禁煙外来も、働き盛りのお父さんを中心に、予想以上の方にきていただいています。
禁煙治療には、ニコチンの貼り薬を使う方法と、飲み薬を使う方法がありますが、9割の方は薬(チャンピックス)を選んでいます。
現在のところ、すべての方が順調です。
数名の方に、むかむかするといった薬の副作用が出ていますが、量を減らすことなどで対応できています。
もともと、肺気腫という息切れなどが出る肺の病気の方や、狭心症で胸がときどき苦しくなっていた方などは、禁煙だけで楽になったと言います。
当院では、禁煙によって得られる「幸せ」として。。。。。
①心臓病・脳卒中などの病気を予防
②癌予防
③肺炎など、手術後の合併症を減らす
④肌がきれいになる、口臭がなくなり、部屋もきれいになる
⑤禁煙で余ったお金(20本/日の喫煙=約10万円/年)で、家族で温泉へ!!
の、5か条を掲げました。
これ以外にも、みなさんが思いつく幸せが、まだまだたくさんあると思います。
もっと詳しく禁煙治療について知りたい、と思う方はお気軽にお電話をください。
院長または禁煙専任の看護師がご説明します。
2011-03-01 4:52 PM
三万人の命
個人的なことで、かつ、悲しいことで申し訳ないのですが。。。
以前から親しくしていた看護師さんが亡くなられたと、知らせがありました。
自死でした。
(「自殺」という言葉にわたしはどうもなじめなくて、自死と言います)
とても優秀で、まじめすぎるくらいのひとでした。
「うつ」に苦しんでいたとのことでした。
わたしはこれまで、大学の先輩、叔父、一緒にはたらいていた看護師さんなど、数名のかたと、自死によるお別れを経験しました。
また、札幌で勤務医をしていたときは救急病院でしたので、年に数十人は、自ら命を断とうとしたかたが運ばれて来ました。
今思えば当時は、多忙な日常の中で、一つ一つの「いのち」の行方をやり過ごしていました。
ご存じのかたも多いと思いますが、日本では自殺者が1998年に急増し三万人を超え、以来続いています。
この背後には、10倍もの「自殺未遂者」がいると思われます。
自殺は、決して他人事ではありません。
亡くなられた看護師さんとは、ここ数年は年賀状だけのお付き合いで、わたしが彼女の助けになれたわけもありません。
ニュースに流れる「三万人」は、ただの統計数字ですが、その中に、彼女のいのちがある。
ひとつひとつのいのちには、家族や友人の悲しみが付き添っている。
そんな思いで、昨夜は彼女のことを考えました。
2011-02-16 12:41 PM
小さな男の子からのお贈り物
当クリニックでは、訪問診療を行っています。
訪問先は、ご自宅やグループホーム、高齢者下宿など。
現在、60数名の方が訪問診療を利用されています。
一人暮らしのかた、ご夫婦二人暮らし、娘さんと二人暮らし、などなど暮らし方はさまざまです。
先日伺った訪問先は、長男ご家族との二世帯住宅。
4歳くらいの男のお孫さんがいます。 いつも元気いっぱい。
わたしたち(看護師とわたし)が帰ろうとしたとき、お孫さんが小さなかばんを手に玄関へやってきて、「お土産、お土産!!」と言います。
「心の汚れた大人」のわたしは、「お土産を頂戴」と要求しているものと思いましたが、さにあらず。
彼はかばん中からキャンデーと取り出し、「お土産!!」と言って、わたしたちに渡してくれるのです。
おばあちゃんである奥さんによると、彼は最近、いろんなひとに「お土産」をあげて、喜んでもらうことに夢中とのこと。
こんな小さな子にも、ひと何かしてあげる喜びがわかるんですねえ。。。。
おばさんは本当に感激しました。
ケンちゃん(仮名)
その優しい気持ちをいつまでも大切にしてね