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大学駅伝の季節がやってきました!
わたしはスポーツと名のつくものが本当に苦手です。
クラブ活動も高校時代は「新聞部」という、暗~いことをやっておりました。
大学に入って、医師は体力勝負と言われ、「卓球部」に在籍いたしましたが、個人戦0勝12敗でした。
じゃあ、スポーツを観ることが好きか、というとこれもフツー以下。
どんなスポーツにも、いささかも、燃えることがありません。
あのサッカーワールドカップも、(ファンの方に石を投げられそうですが)正直、冷めておりましたし、プロ野球で日本ハムがBクラスでも、コンサドーレが負け続けても、毎晩のビールは変わりなくおいしい。
そんなわたしですが、たった一つだけ、萌えるスポーツ。
それは大学駅伝なのです。
先日、出雲が終わり、箱根の予選会が終わり、これから全日本、そして箱根と、わたしの至福の季節がやってきます。
マラソンではだめ、同じ駅伝でも、高校生や実業団では嫌。 20歳前後の完成されつつある身体と精神力、「母校」という伝統、先輩から後輩へとつなぐ「たすき」。
う~ん、すべてが美しい
今回の出雲は欠場してしまいましたが、東洋大学:柏原君に、萌え
2010-10-26 3:58 PM
「聴く」ことの力
身体を動かすことが子供のころから苦手で、(ちなみに鉄棒の逆上がりが、小学5年までできなかった)しかも、生粋のアナログ人間であるわたしの唯一の趣味といえるのは、読書です。
数年前に読んで、最近また読み直した本に、鷲田清一さんという方の『「聴く」ことの力』があります。
医師という職業柄、がんなど、重い病を得た方や、その家族の方と対話する機会が数多くありました。
患者さんの話を 「聴く」。
そんなことは当たり前にやっているつもりでした。
そんな時にこの本に出会いました。
鷲田さんはいいます。
<聴く>というのは、なにもしないで耳を傾けるという単純に受動的な行為なのではない。
それは語る側からすれば、ことばを受けとめてもらったという、たしかな出来事である。
「聴く」という字の成り立ちは、「耳をつき出し、まっすぐな心でよくきく」。
医療という特殊な場だけでなく、日常の場面でも、「聴く」ということは本当に難しい。
今回、この本を読み直して、「語る-聴く」の関係を大切に、医師として再出発しよう と、気持を新たにした次第です。