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インフルエンザワクチンはお早めに!
本格的な寒さがやって来ました。
国立感染研究所の報告によれば、今シーズンのインフルエンザの発生は(学校、保育園など)、北海道が圧倒的に多くなっています。
11月17日現在で、約350人の発症ですが(第二位は埼玉県で約60人)、寒さと空気の乾燥に伴い、これから本格的な流行がやってくると思われます。
インフルエンザはいわゆる「風邪」の仲間ですが、ふつうの「風邪」と違い、高い熱が出やすく、身体のだるさなどの全身症状が強いことが特徴です。
また、感染力が強いこと、小児や高齢者では、肺炎などの生命にかかわる合併症が起こりやすいことなどもふつうの風邪との大きな違いと言えます。
インフルエンザにかからないようにするには、マスクの使用やうがい、手洗いなどでインフルエンザウイルスの侵入を防ぐことが大切ですが、ワクチンを打つことも有効な予防法です。
昨年の新型インフルエンザに対しては、国産ワクチンは70%の有効率と報告されています。
今年のワクチンは従来のソ連型に代わって、香港A型、B型に新型を合わせた3価ワクチンとなっており、高い有効性が期待されます。
本格的な流行の前に早目のインフルエンザワクチンの接種をお勧めします。
2010-11-20 11:44 AM
女の子達、自分の身体は自分で守ろう
すでにご存じの方も多いと思いますが、この秋から、子宮頸がんの予防ワクチンの公費助成が行われています。
がんの中には、たとえば、肝がんとウイルス性肝炎のように、その因果関係がかなり明らかになっているものがありますが、子宮頸がんはほぼ100%、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によって起こることがわかっています。
これを発見したドイツの学者さんは、ノーベル賞をもらっています。
この、HPVは特別なウイルスではなく、女性の80%以上が一生のうちに感染するもので、とてもありふれたもの。
ほとんどが性交渉の際に感染します。
ワクチンというのは、例えばインフルエンザのように、毒性を弱くした病原体を体内に入れて、抗体というものを身体に作らせて、病原体が本格的に身体に入ってきたときに、負けないようにすることです。
こういった理由で、HPVワクチンを10代に打つことで、将来、がんになることを「予防」しようと、中学3年生、高校生に対して、ワクチンの助成が始まりました。
当院でも音更町から、委託されています。
もちろん、このワクチンは100%がんを予防するものではありません。
女性の病気は、乳がんなどほかにもいろいろあります。
まず、女性としての身体のことをよく知ること、そして、自分の身体は自分が守ること。
それが、長い人生を幸福に生きるために、とても大切なことなのです。
わたしはもう、「ずっと昔の女の子」ですが、現役の女の子たちの力に少しでもなりたいなァと思います。
なんでも相談してください。