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心ない政治家の発言に深い怒りを覚える。
大震災の被害と原発事故で、多くの人が悲しみ、不安、苦痛にさらされている今、驚くべき発言をした政治家がいます。
石原東京都知事。
その要旨は、、、、、、「日本のアイデンティティーは我欲」「津波で我欲を洗い流せ」「震災は天罰」
というものです。
石原知事は今までも、さまざまな差別的な発言で話題になっている人ですが、今回の発言は問題が違います。
どのような世界観、価値観を持つかは自由ですが、それを明らかにする時と場というものがある。
ましてや、政治家という立場にあるひとには、相応の品性と感性が求められる。
石原知事には、政治家としての品性も、ひととして他者の悲しみを気遣うという感性もないのだ、ということがよくわかりました。
大震災が起こる前、日本の政治は曇ったコップの中で濁った水をかき回しているような状況でした。
「国民の生活が第一」という合唱ばかりが聞こえながらも、小競り合いと足の引っ張り合いにしか思えないことばかり。
マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや
昔好きだった寺山修司の歌を思い出しました。
政治家に身を捨ててくれとは言いませんが、この困難な時代にそれなりの覚悟をもって向かってほしいものです
2011-03-15 11:42 AM
今は何も届けられないけれど。
大地震と大津波という理不尽な暴力が、東北、関東地方の人々を襲って3回目の朝です。
次第に明らかになっていく被害は、「悲惨」とか「壮絶」とかいった言葉を無力にしてしまいます。
食べ物がない、水がない、燃料がない、薬がない、毛布がない、ミルクがない、おむつがない。
それらは、今ここにあるのに、届けられない。
だだ、映像をみることしかできない。
でも、今はなにも届けられないけれど、三日後には、一週間後には何かできるかもしれない。
2011-03-14 8:07 AM
健康ってなんだろう
ずっと健康でいたい、健康になりたい。
(悪い冗談で、「健康のためなら死んでもいい」。。。。)
そう願わないひとはいないはずです。
そのために、「健康診断」を受け、病院に通い、薬を飲みます。
いろいろと「健康にいいこと」を試してみます。
では、「健康」って何だろう?
そんなわかりきっているようなことを、医療従事者として、改めて考えてみました。
そんなの「病気がないこと」だろう!
と、おっしゃる方は多いと思います。
でも、(当クリニックに来られる方もそうですが)高血圧とか、糖尿病とか、コレステロールが高いとか、(中には、”がん”とか!)「病気」を持っていても、「いきいき元気」な方はたくさんいます。
その一方、いろいろ検査は「異常なし」、数字の上ではとても「健康」、でも、いつも体調が悪くて「元気がない!」方もたくさんいます。
そうしてみると、健康とは「病気と元気のバランス」ではないか、と思うのです。
病気というマイナスと元気というプラス。
その「和」が健康という全体。
そして「元気」のもととは、生きがい、仕事、家族、趣味、将来の夢、などなど。
重症の肺炎など、病気のマイナスを減らすことがとても大事な場合もあります。
血糖が少々高く、医者にうるさく食べ過ぎを注意され、でも、元気で仕事を生きがいにしたきたお父さんが、退職と同時に気力を失い、食欲もなくなり血糖が下がる、ということもあります。
この方にとっては、血糖が下がる=病気が減ることは、ちっとも健康につながらないのです。
わたしたち地域医療に携わる者は、病気を予防し、病気を治す能力はもちろん、元気を作り出す力量も持ちたいものです。
そして、「健康法」を考えるとともに、「健康観」もしっかり、築きたいと思うのです。
2011-03-08 4:35 PM
禁煙外来が好評です
値上がりの結果、タバコの販売数は3割ほど減少した、とのことですが、喫煙者数はそれほど減っていないとか。
つまり、みなさん、「減煙」に取り組んでいるということのようです。
昨年暮れより始めた当院の禁煙外来も、働き盛りのお父さんを中心に、予想以上の方にきていただいています。
禁煙治療には、ニコチンの貼り薬を使う方法と、飲み薬を使う方法がありますが、9割の方は薬(チャンピックス)を選んでいます。
現在のところ、すべての方が順調です。
数名の方に、むかむかするといった薬の副作用が出ていますが、量を減らすことなどで対応できています。
もともと、肺気腫という息切れなどが出る肺の病気の方や、狭心症で胸がときどき苦しくなっていた方などは、禁煙だけで楽になったと言います。
当院では、禁煙によって得られる「幸せ」として。。。。。
①心臓病・脳卒中などの病気を予防
②癌予防
③肺炎など、手術後の合併症を減らす
④肌がきれいになる、口臭がなくなり、部屋もきれいになる
⑤禁煙で余ったお金(20本/日の喫煙=約10万円/年)で、家族で温泉へ!!
の、5か条を掲げました。
これ以外にも、みなさんが思いつく幸せが、まだまだたくさんあると思います。
もっと詳しく禁煙治療について知りたい、と思う方はお気軽にお電話をください。
院長または禁煙専任の看護師がご説明します。